3月24日と25日の合わせて1日半、スタッフ全員で仕事の諸々のことを話す泊まりの会議をしてきました。

本当はハノイあたりのホテルの会議室を借り切って行いたかったのですが、宿泊も入れると高い金額になってしまうため、民泊サービスから近くの一軒家を探して行いました。

他の人たちには予算会議とのみつたえて準備している内容は秘密にしておきました。

初日の金曜日の夜は、まずは、アイスブレイクから。

マシュマロスパゲティチャレンジと言って、マシュマロとスパゲティだけで高い塔を作るというチームワークを競うゲームです。

そこで、緊張が解けたところで、私の堅い話。

このミーティングに参加するにあたっての心構えです

1.No one is wrong

このミーティングは喧々諤々の議論をする場ではないため、正しいか間違っているかではなく、別の考えを持つ人を認める。

2. Open Mind

このようなワークショップ形式のミーティングが初めてな人もいると思いこれを入れました。人によっては、会議は会議室で会議テーブルで行うものだと思っている人もいるかもしれません。

3. Yes, and

ミーティングというと異なる意見で戦うDiscussionのイメージが多く、異なる意見を受け入れてもYes, butと言う感じで実は受け入れていない場合も多いです。この場では太鼓を叩いて戦うDiscussionではなく、複数の人たちで共通の未来を作っていくDialoguであるという考えです。

4.Don’t try to be perfect

完璧であろうとした場合、自分の意見をなかなかいうことができません。日本語以外の言語でワークショップやファシリテーションを行うのも初めての私も不完全ですし、不完全な情報や意見をつなぎ合わせるのがこのミーティングの目的です。

5.Do not think, feel

もちろんBruce Leeのセリフのパクリです。普段の業務では理論や理屈中心ですが、この場では理屈だけでなく、感情や直観を開放して欲しいとこの項目を入れました。

 

聞き方、ダイアローグのトレーニング

その後は実際にDialogueのトレーニングです。下記の図は、いろんなコミュニケーションのレベルを表したものです。どれが良いとか悪いとかではなく、今どういう状態なのか何を目的にするのかを理解することが大切です。今回はDialogueですので、Dialogueに会った場とやり方が必要です。

一通り、聞き方などの説明や練習をした後で、インプロで練習です。インプロとは、インプロビゼーションの略で即興劇のことです。役者がセリフを棒読みするだけのありきたりの演技から一段上の演技をするために取り入れられた練習方法です。一般の企業でも、日本では20年前にはすでに取り入れられていました。

インプロは複数の人で物語をつないでいくため、相手や起こったことをまずは受け入れて、そこから新しいものをつなぎ合わせていくという「Yes, and」の世界です。この練習をすることで、今回のミーティングに適切に参加できると思い導入しました。

下の写真ではジブリッシュという取り組みをしています。青いシャツの男性は謎の言葉を話す国の人で、眼鏡の女性はそれを通訳します。全くデタラメな言葉を話しているので全くわからないですが、即興でベトナム語に通訳します。それに対して黄色い服の女性もベトナム語で返して、それを通訳の女性がジブリッシュで通訳します。

次は「解決社長」です。

社長が椅子に座り、スタッフが来て、

「社長、大変です!会社が火事で燃えています」という感じで、即興でネガティブな報告をします。

「それはちょうどいい!みんなでバーベキューしよう」のように、瞬時にネガティブをポジティブに変換します。

「さすが社長です。アメイジング!」と解決策を誉めた上で、

「バーベキューで取引先の接待も兼ねれば、更に売上アップですね!」とさらにポジティブな言葉を付け加える典型的なYes,Andの世界です。

その後は、ダイアローグ開始。

まずは誰がどんな仕事をしているのか理解することと、自分たちの仕事をより理解することです。まずは個人で自分の仕事だと思っていることを10個書いてもらい、他のそれぞれの部署の仕事だと思っていることを10個書いてもらいました。

自分の仕事だと思っていることと、上司があんたの仕事だと思っていることと、他の人があんたの仕事だと思っていることには、ズレがある場合が多いです。

後からそれぞれの部門ごとに話あってまとめていきます。

こういったチームごとの話し合いをしてから、発表。いくつかこういう話し合いからの発表という取り組みをしましたが、1日半という時間では、準備していたことの20%もできませんでした。